デメリット

オール電化にもデメリットが

オール電化のデメリットを考える

【オール電化のデメリット】

これからオール電化の導入を考えるにあたり、最も気になるのはオール電化にすることで、どのようなデメリットがあるのか、という点でしょう。 ここではオール電化のデメリットについて説明します。

【初期費用】

オール電化にすることで様々なメリットを享受することができる反面、それを実現するには初期費用である高額な周辺設備を揃える必要があります。 さらに導入の電気工事も必要となります。オール電化にかかる初期費用は、ガス器具設備にした場合の3~5倍程かかります。 ランニングコストは安いオール電化ですが、初期投資にかかった分の差を埋めるためには、導入する設備の内容にもよりますが6年以上かかる場合もあります。

【貯湯タンク】

オール電化にする場合、給湯設備は必然的にエコキュートを設置することになります。 エコキュートは同居する家族の人数が多いほど大きなものを設置する必要があります。 これは日中に使うお湯を夜中に沸かして大量に貯湯しておく必要があるためで、同居人数によっては非常に大きくて重い設備になります。 そのため貯湯タンクの重量に耐えられる基礎工事も必要になり、また巨大なタンクを設置するためのスペースも必要になります。

【IH専用器具】

IHクッキングヒーターは火を一切使わないため、室内の空気を汚さないと思っている方が多いのですが、調理をすれば水蒸気が出ますし、揚げ物をすれば油も跳ねます。
そのため換気扇を設置する場合にはIH専用の換気扇を設置する必要がありますので、新築
ではなくリフォームを行ってオール電化にする場合、換気扇を交換することになります。
鍋類もIHクッキングヒーターに対応した調理器具を使用する必要があります。
このためガス調理器で使用していた鍋などの大半が、オール電化にすることで使えなくなり、
買い換える必要が出てきます。

【停電時】

電気の供給がストップすると家中全ての機能が麻痺してしまうため、冬でも部屋を暖めたり、料理をすることが出来なくなってしまいます。
このような有事に備えて、石油ストーブやカセットコンロといった非常用具を用意しておく必要もあるでしょう。